ヘルスケア

中期経営計画VG2.0では、4つの注力ドメインを設定しています。その一つ、ヘルスケアは、世界中の人々の健康で健やかな生活に欠かせない健康・医療機器およびサービスを提供しています。その主体となるのが、ヘルスケア事業(HCB)です。オムロンは、「血圧は病院で測るもの」が常識だった時代から、家庭で誰もが簡単に正確に血圧を測ることができる電子血圧計を開発し、医師と連携してその普及に努めてきました。今後も、主力の循環器事業に加え、呼吸器およびペインマネジメントの3つの事業領域で社会的課題の解決に挑戦していきます。

社会的課題とオムロンの取り組み

健康寿命の延伸と医療費支出の抑制

先進国での高齢化の加速や、新興国における生活習慣病患者の増加によって、世界中で医療費支出が増大しています。
世界中で高血圧人口は増えており、高血圧を背景に脳・心血管疾患の患者数は年々増加しています。この疾患の発症は死に直結するだけでなく、一命をとりとめたとしても寝たきりや言語障害といった後遺症が残ることも多く、QoL(Quality of Life)の低下につながります。
そこで、主力の循環器事業では、脳卒中や心不全、心筋梗塞など高血圧に起因する脳・心血管疾患(イベント)の発症を未然に防ぐ「ゼロイベント」をビジョンに掲げています。血圧は常に変動しており、ストレスや飲酒、喫煙、睡眠時無呼吸症候群など様々な要因で上昇します。オムロンは、血圧に加え睡眠時間や活動量といった生活習慣や行動、さらには遺伝情報や環境など様々なデータを解析することで、高血圧を予防しイベントの発症を防ぎ、一人ひとりに最適化された診断・治療支援サービスの提供にチャレンジしています。
また、新興国を中心に大気汚染の深刻化によって喘息に苦しむ患者が増加しています。ネブライザを中心とする呼吸器事業では、喘息患者の発作を早期発見できる商品・サービスを開発し、重症化を防ぎます。さらに、低周波治療器を中心としたペインマネジメント事業では、活動的な日常生活の妨げになる足や腰、膝などの慢性的な痛みを薬に頼らず緩和するソリューションを提供し、人々の健康でアクティブな生活を実現していきます。
オムロンは、生活習慣病の予防や治療、健康増進を加速させ、健康寿命の延伸と、高騰する医療費支出の低減という社会的課題の解決に貢献していきます。

世界共通の課題 脳・心血管疾患の発症者数*1:1,750万 世界の呼吸器疾患患者数*2:4.4億人 日米 慢性疼痛患者数*3:7,300万人/(出所)*1	WHO報告より *2	International Respiratory Societies報告より *3	Pain in Japan(日本)、National Health Interview(米国)より

      

2020年度サステナビリティ目標と2017年度の進捗

2017年度の進捗 ドメインにおける売上高進捗 ヘルスケア事業(HCB)  1,085億円/サステナビリティ目標の進捗 生活習慣病や呼吸器疾患の増加が見込まれる新興国を中心に家庭用電子血圧計・ネブライザを普及(インド・中国等) => 2020年度の目標 ドメインにおける売上高目標 ヘルスケア事業(HCB) 1,500億円/サステナビリティ目標 ・血圧計販売台数2,500万台/年 ・脳・心血管疾患発症リスク上昇につながる血圧変動を連続的に把握できる解析技術の確立*4 ・ネブライザ+喘鳴測定器販売台数765万台/年 該当するSDGs項目 すべての人に健康と福祉を(*4	目標追加)

近未来を見据えて

「ゼロイベント」を実現するパーソナライズ医療への挑戦
一人ひとりに最適化された診断・治療支援サービスの確立

オムロンは、センシングデバイスから得られる様々なバイタルデータ、運動や食事などの生活情報、自分や家族の既往歴などの医療情報・遺伝情報など、様々な情報を蓄積、分析し、高い精度で脳・心血管疾患発症リスクを予測するアルゴリズムの開発に取り組んでいます。さらに、塩分を減らす、運動量を増やす、病院に行く、薬を飲むといった、その人に必要な生活習慣改善を、個人の性格や嗜好性などに合わせて促すサービスやアプリケーションの開発も進めています。
医療現場での治療をサポートする「診断・治療支援サービス」と、個人の生活習慣の改善、健康管理をサポートする「行動変容支援サービス」を通じて、より効果の高い「パーソナライズ医療」の確立を目指します。

[患者]ウェアラブル血圧計(血圧・活動量・睡眠)上腕式血圧計(血圧・心電)【革新的デバイスの進化】=>データ蓄積・解析=>[医師]【診断・治療支援サービス】(・行動変容支援・パーソナライズ医療)=>[患者]へ

社会的価値

世界中の人々の健康で健やかな生活への貢献(1)健康寿命の延長(2)医療費の削減(3)患者や家族の負担軽減 => 脳・心血管疾患ゼロイベント、喘息重症化ゼロを目指す

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