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2017年 オムロン インターンシップレポート

草津事業所でのインターンシップ生(3)

実習部門
(商)セ2開4
実習テーマ
IoTの重要デバイス:ワイヤレスセンサシステムの検証モデル構築
インターンシップ生専攻
工学研究科 精密科学・応用物理学専攻

インターンシップの感想・学びを教えてください。

普段の研究テーマとしてセンサデバイスの開発を行っています。ひとつの小さなデバイスでも、動く状態まで持っていくためのハードもソフトも専門性を有するあらゆる工程を私はその都度専門の方に相談しながら自分の手で進めてきました。そのため自分では「モノづくり」の大きな流れを、ある程度俯瞰的に見通すことができるという気持ちがありました。しかし実際に企業での開発現場を見ると、工程・職種・人の規模が違い、「全て自分の手でやりたい」と思っても、物理的に不可能であることがよく分かりました。
その気づきを胸に2週間、社員さんの姿を拝見していて、「企業に勤めてモノづくりをすること」がどういうことか、掴むことが出来ました。
ひとつは、個人の手に負いきれない大きな流れの中で、自分がどの部分を極めるかを見定めることです。「いいものを作る」という目標は同じでも、開発の現場と製造の現場では重視することが異なる(開発:アイデア、製造:効率 など)。この雰囲気の違いは、モノづくりにおいて自分がどこに責任を持ち、より良い働きをしてゆくか、それぞれの持ち場で最適化された結果だと感じました。開発チーム内の会議で社員さんの成長ビジョンの発表をお聞きしたときも、「どの分野の知識を深めていくか」の選択が非常に重要視されており、印象的でした。もうひとつは、一緒に仕事をする人々との信頼関係を築くことです。自分が一部分を極めるということは、他の部分は人に任せることになります。そのときに、自分の仕事と相手の仕事との繋ぎ目となる部分をなめらかにするという意味で、コミュニケーションの大切さを強く感じるようになりました。

実習生(中央)と実習指導者

オムロンについて感じたことを教えてください。

私が実習でとったデータやデモ動画を実際の業務で活用してくださり、「実習でしたことが実際の仕事に活かされている」という面を積極的に見せようとしてくださいました。自分がやったことが自分の勉強のためだけでなく、誰かのためになったということに純粋に感激しました。