FAとICTの融合で“止まらない工場”の実現へ ファクトリーオートメーション機器10万仕様をIoT対応化 | オムロン
  1. ホーム
  2. ニュースルーム
  3. ニュースリリース - 2015年
  4. FAとICTの融合で“止まらない工場”の実現へ ファクトリーオートメーション機器10万仕様をIoT対応化

FAとICTの融合で“止まらない工場”の実現へ
ファクトリーオートメーション機器10万仕様をIoT対応化

  • 2015年9月29日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長CEO: 山田義仁)は、2016年度よりモノづくり現場におけるビッグデータ活用の促進に向け、当社が保有する10万仕様に上る幅広いファクトリーオートメーション用制御機器(FA機器)に、IO-LINK(※1)をはじめとする情報通信機能を搭載し、IoT対応させてまいります。

現在、当社は各種のFA機器を生産する綾部工場(京都府綾部市)と草津工場(滋賀県草津市)の生産ラインにおいて、IoT化に向けた開発に必要な実証実験を進めています。本実証実験の結果を踏まえ、モノづくりの現場で求められる情報化に対応する製品の販売を順次開始し、2020年までに全てのFA機器をIoT化していく計画です。各種のセンサー機器をはじめ、リレーやスイッチ、電源装置など、モノづくり現場のオートメーション化に必要なあらゆるFA機器をIoT化することで、潜在的な改善ポイントを抽出することを可能にし、製品の“品質強化”や“生産性の向上”に加え、機器や装置の故障によるライン停止を未然に防止する“止まらない工場“を実現するための環境づくりを進めてまいります。

IoT対応の第1弾となる機器のカテゴリーは、自動車やデジタル機器、食品などの産業を中心としたモノづくりの現場においてニーズが高い、光電センサーと近接スイッチです。当社は両カテゴリーの主要な機種に、IO-LINKを搭載します。当社の光電センサーと近接スイッチは、長年に渡って高い市場シェアを誇り、世界中の製造工程や製造装置に欠かせない構成部品として使用されています。モノづくり現場のありとあらゆる箇所で活用され、モノづくりを革新する上で重要なデータを生産プロセスの最も近くで捉えることのできるセンサーデバイスとして、情報化対応が期待されています。ON/OFF信号(1ビット)の発信から32バイト(256ビット)のデータの受発信へと進化することは、センサーが自らの異常やメンテナンス時期を通知する機能強化はもとより、製造装置や工程の稼働状態を自動で診断する新たなモノづくり革新を実現するための第1歩となります。

IO-LINK

近年、市場のグローバル化や製品ライフサイクルの短期化など、製造業を取り巻く環境は大きく変化し、各社が直面する課題は多岐に渡り複雑かつ高度化しています。こうした中、モノづくり現場にIoTやビッグデータ活用など最新のICTを導入するニーズが世界的に高まっており、製造装置や工程の稼働状態をきめ細かくタイムリーに把握することが益々重要となっています。当社ではこうしたモノづくり革新に対するニーズの変化を先取りし、Sysmacオートメーションプラットフォーム(Sysmac)(※2)を開発するなど、製造工程においてビッグデータを活用するための機器提供にいち早く取り組んできました。また、綾部工場や草津工場の生産ラインにおいて自らもSysmacを用いた実証実験を開始。製造装置や工程で発生する温度や湿度、圧力、流量など、生産プロセスの状態を把握する上で重要なデータをSysmacに集約して見える化し、熟練の生産技術者のノウハウと組み合わせ、生産性や品質の向上、エネルギー使用量の削減に取り組んでいます。

今後、当社は、モノづくり現場における情報化対応の中核を担うSysmacを更に進化させていくと共に、実証実験を通じて収集したモノづくり現場の革新にとって必要なデータや知見を、当社の強みである幅広いFA機器のIoT化に活かすことで、入力機器から出力機器までを最適に統合した、オムロンならではのオートメーションを提供してまいります。これにより、製造業各社では、装置や工程が自らメンテナンスや交換時期を通知し故障予知や寿命予測を行い突然の停止や故障を防いだり、生産品目に合わせて機器の設定を自動的に変更し需要変動に応じて柔軟に変化する生産ラインを構築したりすることが可能になります。

オムロンは、長年培った世界屈指の高度なコントロール技術にロボット技術を加え、最新の情報化技術を融合することで、オートメーションを進化させ、新たなモノづくりに挑戦する世界中の製造業各社と共に、モノづくり現場の革新に取り組んでまいります。

  • ※1 IO-LINK:
    国際標準規格IEC 61131-9 で規定されたセンサーとアクチュエータとの通信のための標準化技術です。
    現在、欧米メーカ各社を中心にグローバルで対応製品が拡大しています。(81社、60品種 …2015年6月時点)
  • ※2 Sysmacオートメーションプラットフォーム:
    モノづくり現場におけるオートメーションの構築に必要なさまざまな制御要素を一つにつないで制御し、一つのソフトウェアで管理する、オートメーション機器の最新プラットフォームです。世界標準のプログラミング言語体系に準拠し、グローバルオープンなネットワークを採用、グローバルで標準化したシステムの構築を可能にしています。また、機械や装置内の制御ネットワークに接続された機器と、生産現場の情報通信ネットワークをシームレスに接続。ネットワークに接続した機器をオートメーションソフトウェア「Sysmac Studio」で一元的に操作し、開発生産性の高いプログラミング環境を実現します。

オムロン株式会社について

オムロン株式会社は、独自のセンシング&コントロール技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、車載電装部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐に渡る事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約39,000名の社員を擁し、110を超える国や地域で商品・サービスを提供しています。制御機器事業では、モノづくりを革新するオートメーション技術や製品群、顧客サポートの提供を通じ、豊かな社会づくりに貢献しています。詳細については、https://www.omron.co.jp/ をご参照ください。

【ご参考】

オムロンでは、草津工場と綾部工場を中心に、従来では収集できなかったビッグデータを活用することで、生産性向上、品質改善、予防保全を実現するための様々な実証実験を行っています。こうした活動で得た知見やノウハウを商品開発に反映し、FA機器やシステムを通じて製造業各社に提供していきます。

実証実験例-1:
綾部工場では、ファイバセンサーアンプ用の高効率結合素子を製造する工程において、製品の特性と、各パーツを接着するための位置合わせを行う装置の稼働データを集計・常時監視するシステムを構築。
データの収集と異常監視を機械に任せ、品質改善や間接生産性の向上、予防保全の実現に向けた実証実験を進めています。

実証実験例-1

実証実験例-2:
草津工場では、プリント基板の表面実装ラインにおいて、ラインの生産性を時系列で見える化したシステムを構築し、海外工場にも展開。各工場のシステムをクラウドで繋ぎ、データを共有し合うことで、工場間のノウハウ共有や生産性・品質向上に向けた新たな取組みを進めています。

実証実験例-2

  • *Sysmacは、オムロン株式会社製FA機器製品の日本及びその他の国における商標または登録商標です。
報道関係からの問い合わせ先
オムロン株式会社
コーポレートコミュニケーション部 横田
TEL: 075-344-7175
お客様からの問い合わせ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
商品事業本部 コントローラ事業部
TEL: 075-344-7173