専門コンサルタントのノウハウを組み込んだ世界初の省エネルギー自動分析システム「CO2見える化システムene-brain」の発売について | オムロン
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専門コンサルタントのノウハウを組み込んだ世界初(*1)の省エネルギー自動分析システム 「CO2見える化システムene-brain」の発売について

  • 2009年12月10日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:作田久男)は、エネルギー消費の改善余地を自動的に分析する「CO2見える化システムene-brain」の開発を完了し、世界に先駆けて2010年1月より販売を開始します。本システムは、「エネルギー改善余地抽出エンジン」をはじめ、改正省エネ法対応機能などを搭載した、企業の環境経営をサポートするCO2見える化システムです。

「エネルギー改善余地抽出エンジン」は、当社独自の知識情報制御技術(*2)によって、センサなどで収集した電気やガスなどのエネルギー消費情報から、使用時間や積算使用量などの観点を基に、削減可能な余地を自動抽出してユーザーへ提示します。当社が現在提供しているエネルギーマネージメントシステム(e-watching)をはじめ、他社のビル管理システムや手入力など、様々な形で収集された大量のエネルギー消費に関する数値情報から、施設や設備のエネルギー消費構造を解析します。
従来、このような改善余地を抽出する分析作業は、専門知識を有するコンサルタントが行っていましたが、本システムを導入することで、顧客自らが継続的なCO2削減活動に取り組むことを可能にします。
また、本システムは、2010年4月より施行される改正省エネ法に対応しており、各種報告義務への対応をサポートすると共に、企業に求められる「毎年1%のエネルギー低減(原単位)」活動に必要な情報を提供します。
さらに、ROC(*3)や環境経営における様々な影響因子の改善度合いを把握する指標を導入した「環境ダッシュボード」機能を搭載していくことで、顧客の環境経営の実践をサポートします。

  • *1 当社調べ(2009年12月10日現在)
  • *2 知識情報制御技術とは
    人が持つノウハウや知識、経験などをコンピュータに学習させ、コンピュータで実行可能なアルゴリズムとして活用する当社独自の技術です。これまで当社が販売する基板検査装置のプログラミングツールなどに搭載してきました。主に生産現場の熟練技能者が持つ属人的な知識や経験則を形式知化して機械に搭載することで、誰もが知識の有無に関わらず専門的な業務を担えることを目的に、研究開発してきました。
  • *3 ROCとは
    Return on Carbon=炭素利益率の略で、営業利益をCO2排出量で割ることで求められます。
    いかに少ないCO2排出量で、効率的に多くの利益を生み出せたかに着目した企業の環境効率を示す指標です。
≪導入効果≫

本システムは、コンサルタントが200点の計測情報あたり約50時間要していた分析処理を、10分程度で実行します。

これまで、当社や専門のコンサルティング会社などが提供する省エネ支援サービスでは、施設や設備の現場診断を行い、一定期間、エネルギーの消費状況を計測した上で、削減余地を分析し改善方法を顧客に提示しますが、分析に要する時間が工数全体の約半分を占めていました。これに対し、本システムを導入することで、工数の大幅短縮によるコスト削減に繋がると共に、省エネ活動の効果を定量的に把握することが可能となり、顧客自らが継続的な改善活動に取り組みやすい環境が整います。

≪ターゲット市場≫

当社は本システムを、主にエネルギー消費量が多く、計測数が膨大なため分析が繁雑で定量的な改善余地の抽出が困難だった製造業を中心に販売していく予定です。

たとえば、半導体製品やフラットパネルディスプレイなどの製造現場では、エネルギー消費が多く計測数が膨大なため分析そのものが困難でしたが、本ツールの導入によってデータを基にした継続的な運用改善や最適な設備更新を行うことが可能となります。
本システムを導入することで、通常10%程度のCO2削減に繋がる改善余地の抽出が見込めるため、1工場あたり年間2億円程度の電気代が発生する製造業であれば、2年で投資回収が可能です。(年間エネルギー使用量が2億円程度の工場では、本システムに計測機器(工事費等含む)を合わせて計4,000万円程度の初期投資を見込んでいます。)
当社生産子会社での実証試験では、コンサルタントによって実際に分析された改善余地が11%(年間1,200万円の電気料金を削減)であったのに対し、本システムでも、同等の改善余地を抽出しています。

≪ene-brain搭載機能について≫

ene-brain搭載機能

「エネルギー改善余地抽出エンジン」は、当社独自の知識情報制御技術に、社内外でのCO2削減活動で蓄積したコンサルタントのノウハウを組み込むことで完成しました。
コンサルタントの業務を詳細に分析し、改善余地抽出の着眼点を体系的に整理してノウハウを定式化したことで、これまで専門家に頼らざるを得なかった分析業務を自動化することに成功しました。
現時点での本システムによる分析結果とコンサルタントによる分析結果との符合率は、80%以上であり、今後「エネルギー消費構造の平準化」や「消費サイクルの定常化」といった観点を商品機能に盛り込むことで、符号率をさらに高めていく計画です。

≪今後の取り組み≫

「見える化」によるエネルギー消費におけるムダやムラの抽出は、データを基にした継続的な改善活動を可能にし、生産現場におけるCO2排出量削減と原価低減の両立による「ROCの最大化」の実現に繋がります。
今後、当社は、本システムを中核に据えたエネルギー計測機器やセンサネットワークのラインナップを拡充し、データ収集に対する様々な顧客の要求に対応していくと共に、顧客のROCを最大化させるための運用改善手法や設備改善機器を、順次、市場投入していきます。
また、本システムで収集・分析したエネルギー消費情報を、顧客がMES(製造実行システム)やERP(企業の基幹業務統合システム)と連携して扱える環境を整備し、ROC最大化を実現するための仕組みを構築していきます。

≪販売計画≫
  • 導入費用:1セット500万円程度を予定
    (セット構成:自動分析機能を搭載した統合サーバ+計測情報を収集するためのローカルサーバ)
  • 売上目標:累計15億円(2012年度まで)
    (付随する計測機器等を合わせて累計120億円の売上を見込んでいます。)
≪システム標準構成一覧≫
  1. CO2見える化統合サーバ
    ①ハードウェア
    ・下記仕様のPCサーバ
    CPU:Intel Core2Duo T7400(2.18GHz)相当
    OS:Microsoft Windows Server 2008(Microsoft IIS利用)
    メモリ:4GB以上
    HDD:370GB以上(蓄積期間2年間、前処理装置1台)
    ②ソフトウェア
    ・Microsoft SQLServer 2008 Standard
  2. 計測情報収集サブシステム
    ・下記仕様のPCサーバ
    CPU:Intel Core2Duo T7400(2.18GHz)相当
    OS:Microsoft Windows Vista Business
    もしくはMicrosoft Windows Server 2008
    メモリ:2GB以上
    HDD:20GB以上(蓄積期間5日間)
≪商品ロゴ≫

ene-brain

詳細お問い合わせ先
オムロン株式会社
環境事業推進本部
事業企画部 事業推進グループ 鈴木 純子
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
TEL: 075-344-7178