産業技術総合研究所の高機能3次元視覚技術を基盤とする実用化開発で提携 | オムロン
  1. ホーム
  2. ニュースルーム
  3. ニュースリリース - 2007年
  4. 産業技術総合研究所の高機能3次元視覚技術を基盤とする実用化開発で提携

産業技術総合研究所の高機能3次元視覚技術を基盤とする実用化開発で提携

  • 2007年11月26日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社【代表取締役社長 作田 久男】と株式会社アプライド・ビジョン・システムズ【代表取締役社長 高橋 裕信】は、独立行政法人産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下、産総研)の保有する高機能3次元視覚技術VVV(Versatile Volumetric Vision)を基盤とする生産工程の自動化分野における技術の実用化開発を目的として、同技術の産総研技術移転ベンチャーとして設立された株式会社ファクトリービジョンソリューションズ【代表取締役社長 藤村 恒太】に、資本参画を実施します。
これにともない、オムロン株式会社と株式会社アプライド・ビジョン・システムズは株式会社ファクトリービジョンソリューションズに技術者を派遣し、技術開発を実行することで、3次元画像処理技術のアプリケーションへの適用を加速いたします。

近年、生産現場の部品のハンドリングや組み付けなどのアプリケーションにおいて、ロボットの目として対象物を認識する画像処理システムのニーズが急激に高まっています。このトレンドにおいて3次元処理は今後の画像処理分野で最も注目されている技術であるとともに、画像処理システムの普及を更に加速するKEY技術のひとつであると考えております。

オムロン株式会社と株式会社アプライド・ビジョン・システムズは、産業用途および非産業用途における3次元画像処理技術を実用化し、幅広い分野の画像処理アプリケーションに適応することで、製造業および社会の発展に貢献していく方針です。

産総研 関西センター【所長 請川 孝治】の関西産学官連携センター知的機能連携研究体【連携研究体長 富田 文明】、および同研究所 知能システム研究部門【部門長 平井成興】では、人間の眼が必要とされる多くの作業や機械に共通的に利用でき、その支援・代行を促進できることを目指して高機能3次元視覚システムVVVの研究を長年実施しており、高度かつ多岐に渡る技術を保有しています。しかしながら3次元画像処理は、その情報量と画像アルゴリズムの複雑さから過去の画像処理システムでは処理時間がかかる等の障壁があり、なかなか実用化が進みませんでした。これに対し、近年、CPUやデバイスの進化により、画像処理システムの基本性能の飛躍的な向上がはかられています。この進化とVVVの技術の進歩とがあいまって、実際のアプリケーションに適用することが可能となり、今後の実用化が拡大できるものと考えています。

株式会社ファクトリービジョンソリューションズでは、主として工場生産工程の自動化分野をターゲットにした3次元画像処理の実用化技術開発を推進します。 オムロン株式会社は、同社で開発する3次元画像処理技術を利用し、産業分野での画像処理システムの事業を運営します。特に自動車業界の製造現場での機械化・省人化が今後広がることが予測されます。多数の部品により構成される自動車の生産工程では、車種ごとに異なる部品をピッキングするアプリケーションや部品を組み付けるアプリケーション、また各工程での車体や部品の検査・計測に画像処理システム導入のニーズが拡大しています。これらのアプリケーションにおいては、人の作業に代わるロボットシステムの目としての視覚センサが導入されるとともに、高度な3次元画像処理技術が必要となります。
一方、株式会社アプライド・ビジョン・システムズは主に非産業分野への3次元画像処理技術の普及を目指し事業運営をいたします。自動車を含む輸送・搬送装置・機器での障害物確認や自動運転のアプリケーション、今後の高齢化社会における支援型ロボットの目としても、3次元画像処理技術の実用化・普及が加速していくものと見られています。

近年、産業界の2007年問題や一般社会における人口の減少や少子高齢化の問題が取り上げられております。この中で社会における人とロボットの共生がますます進むと考えております。この観点からも、人の目に近づき・超える画像処理システムへの期待は高まっており、オムロン株式会社と株式会社アプライド・ビジョン・システムズは画像処理技術を進化させ続けることで、最適化社会への貢献を目指していきます。

なお、オムロン株式会社と株式会社アプライド・ビジョン・システムズは、11月28日から東京ビックサイトで開催される「国際ロボット展」に3次元画像処理技術を応用したアプリケーションを出展いたします。

捕捉説明

オムロン(株)および(株)アプライド・ビジョン・システムズによる出資実行後の(株)ファクトリービジョンソリューションズの内容
商号
株式会社ファクトリービジョンソリューションズ
代表取締役社長
藤村 恒太
本店所在地
大阪府池田市(産業技術総合研究所 関西産学官連携研究棟内)
資本金
990万円
資本構成
オムロン(株) 40%、(株)アプライド・ビジョン・システムズ 30%、 個人株主 30%
業務内容
工場生産の自動化を実現する画像情報処理における研究、開発、およびコンサルティング事業。工場生産の自動化を実現するソフトウエアおよびハードウエアの製造、販売
・産総研技術移転ベンチャー企業(2007年8月24日認定)
高機能3次元視覚システム VVV(Versatile Volumetric Vision)

コンピュータの眼として、人間の眼と同様に立体的に知覚し、物を見つけたり、動いている物を追跡したりすることができる3次元視覚のソフトウェアシステム。複数台のカメラを使う簡便なステレオビジョンシステムにより得られる画像情報を用いて、多様な状況で任意の形状の立体を対象として、距離計測、形状計測、物体認識、運動追跡等の処理を高精度に実時間で実行することができ、機能の高さと適用範囲の広さが特長の優れたソフトウェアシステムです。
産総研がその前身である電子技術総合研究所の時代から研究を実施している技術であり、3次元視覚の実現に必要な機能を体系的に解析し、自由曲面を含む任意の形状の自動生成と認識、6自由度の実時間運動追跡等に関わる多くの要素技術を世界に先駆けて開発してきました。

イメージ写真

詳細お問合せ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
企画室 原沢 修
〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー14F
TEL : 03-3779-9434