草津事業所内における土壌・地下水汚染調査の結果と対策について | オムロン
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草津事業所内における土壌・地下水汚染調査の結果と対策について

  • 2007年7月20日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社(社長:作田久男、本社:京都市下京区)は、2007年4月から7月にかけて、草津事業所敷地内において土壌汚染対策法に準拠した方法による土壌および地下水の自主調査を実施しました。その結果、土壌および地下水から環境基準値を上回る揮発性有機塩素化合物が検出されたため、7月17日と18日に、滋賀県および草津市へ報告いたしました。

土壌においては、トリクロロエチレンが最高値で環境基準値(0.03mg/ℓ)の1.6倍、シス-1, 2-ジクロロエチレンが最高値で環境基準値(0.04mg/ℓ)の16.3倍、地下水においてはシス-1, 2-ジクロロエチレンが最高値で環境基準値(0.04mg/ℓ)の17倍を検出しています。環境基準値を超えて検出されたトリクロロエチレンは、当事業所9号館(2003年9月に解体 *注)において1983年までプレス部品の洗浄用途で使用しており、保管、運搬、作業中に何らかの理由で土壌に漏洩し残留したものと推測しています。また、シス-1, 2-ジクロロエチレンについては、トリクロロエチレンが分解生成されたものと推測します。

今回の揮発性有機塩素化合物の検出については、環境経営を推進している当社として真摯に受けとめており、周辺地域の皆様にご心配をおかけしたことを心からお詫び申し上げます。今後は周辺地域の住民の皆様に、一日も早くご安心いただけるよう行政当局と連携をとりながら、誠意を持って早期回復のための浄化対策を実施する所存です。

経緯について

  1. 2003年9月
    9号館解体にともない、土壌汚染対策法に準じた方法で建屋跡地の土壌調査を実施。土壌汚染を確認したため土壌改良を実施。
  2. 2007年3月27日
    滋賀県からのアドバイスに基づき、9号館跡地の地下水について、より精度の高い自主調査実施を決定。
  3. 2007年5月21日
    自主調査(第1次調査)のための井戸掘削を開始。
  4. 2007年6月25日
    観測井戸から採取した地下水より基準値以上のシス-1, 2-ジクロロエチレンを検出。
  5. 2007年6月29日
    汚染地下水の早期流出防止と浄化のため、第2次調査用井戸の掘削を開始。
  6. 2007年7月10日
    緊急対策として、6本の井戸の地下水をポンプで汲み上げ、浄化後、下水放流を開始。
  7. 2007年7月17日
    18日

    土壌から基準値以上のトリクロロエチレンおよびシス-1, 2-ジクロロエチレン、地下水からシス-1, 2-ジクロロエチレンの検出を確認、滋賀県および草津市に調査結果を報告。

(*注)1963年に建設、2003年に解体をした9号館はリレーやスイッチの金属部品を製造する精機工場でした。

調査内容

  1. 調査期間
    2007年4月~7月
  2. 調査方法
    1. 第1次調査(2007年4月~6月)
      1. 地下水 観測用井戸6本の地下水調査
    2. 第2次調査(2007年7月)
      1. 地下水 観測用井戸37本の地下水調査
      2. 土壌敷地内21ヶ所のボーリング調査
  3. 調査場所
    草津事業所敷地内(下記添付資料参照)

調査結果

  1. 第1次調査
    1. 地下水
      項目 調査
      井戸数
      基準値
      超過数
      最大値 基準値 最大汚染
      倍率
      シス-1, 2-ジクロロエチレン 6 3 0.22 mg/ℓ 0.04mg/ℓ 5.5倍
  2. 第2次調査
    1. 地下水
      項目 調査
      井戸数
      基準値
      超過数
      最大値 基準値 最大汚染
      倍率
      シス-1, 2-ジクロロエチレン 37 9 0.68 mg/ℓ 0.04mg/ℓ 17倍

      *42本の井戸で簡易調査を実施し、汚染濃度の傾向分析により37本に絞る

    2. 土壌
      項目 調査
      井戸数
      基準値
      超過数
      最大値 基準値 最大汚染
      倍率
      トリクロロエチレン 21 2 0.049 mg/ℓ 0.03mg/ℓ 1.6倍
      シス-1, 2-ジクロロエチレン 21 5 0.65 mg/ℓ 0.04mg/ℓ 16.3倍

浄化対策の取り組みについて

  1. 緊急対策

    事業所敷地外に汚染地下水が流出することを最小化するため、緊急対策として、7月10日より敷地境界内側に設置した6本の井戸の地下水をポンプで汲み上げ、(30t/日)、排水処理設備において浄化し、下水放流しています。

  2. 敷地境界地下水の浄化

    敷地境界内側に約50本の注入井戸を設置し、即効性のある方法でシス-1, 2-ジクロロエチレンを分解し、敷地外へ流出する地下水を浄化します。さらに持続性のある方法で継続的浄化を図ります。

  3. 土壌汚染エリアの囲い込み

    汚染源の周りを遮蔽壁で囲い込み、地下水を遮水して当社敷地内から汚染地下水が流出しないようにします。

  4. 汚染土壌の浄化(囲い込みエリア)

    遮蔽壁内の汚染土壌の浄化を行います。 周辺地域の住民の皆様に一日も早くご安心いただけるよう、行政当局と連携をとりながら実施していきます。

オムロン草津事業所概要

名称 オムロン株式会社 草津事業所
住所 〒525-0035 滋賀県草津市西草津2-2-1
敷地面積 70,056m2
従業員数 1,474名 (2007年6月現在)
業種 電子機器製造 (制御機器、電子部品、社会システム機器など)
操業開始 1961年

用語解説

トリクロロエチレン

揮発性有機塩素化合物の一種。水よりも重く無色透明の液体。不燃性で脱脂力が大きいことから、機械部品や電子部品の脱脂洗浄剤の用途などに使用されていた。人体への影響として、国際がん研究機関(IARC)はトリクロロエチレンをグループ2A(人に対しておそらく発がん性がある)に分類しているが、暴露(飲み水・呼吸)と発がんとの関連性に一致した評価は得られていない。

シス-1, 2-ジクロロエチレン

揮発性有機塩素化合物の一種。トリクロロエチレンの分解物質の一つとして生成される。水よりも重く、無色透明の液体。染料や香料、熱可塑性の合成樹脂などを製造する際の溶剤、また他の塩素系溶剤の原材料として使用される。人体への影響として、発がん性について発生の報告はない。

詳細お問い合わせ先
オムロン株式会社
コーポレートコミュニケーション部長 生越 多惠子
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
TEL : 075-344-7175