国内メーカー初、日本を含む世界各国で使用できるUHF帯Gen2 Waveタグインレットを販売開始 | オムロン

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国内メーカー初、日本を含む世界各国で使用できるUHF帯Gen2 Waveタグインレットを販売開始

  • 2006年2月14日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社(本社:京都市下京区、社長:作田久男)は、UHF帯の周波数帯域に対応した、EPCグローバル仕様 UHF帯対応のClass1 Generation2(EPC準拠Gen2(ジェンツー=第二世代))のICを使用したタグインレット(形V750シリーズ Gen2 Wave タグインレット)を開発し、2006年3月初旬より販売開始します。
同時に、EPCグローバル仕様のClass1対応の貼付対象物による影響を受けにくいタグインレット(形V740-D12P02 Class1 Loop タグインレット))も大手流通小売業への納入業者やラベル加工業者等へ販売開始します。

今回発売する新商品

1) 形V750シリーズ Gen2 Wave タグインレット

(仕様詳細は 図1、表1をご参照ください)

国際規格のISO18000-6では、UHF帯 RFIDシステムの周波数帯域は860MHz~960MHzと決められており、各地域の電波法によって使用できる周波数が規定されています。そのためUHF帯RFIDシステムは、その地域で使用できる周波数帯域に対応できるリーダーが必要となります。一方、ICタグに関しては、米国を中心とした物流・流通業界でのICタグ導入が世界的に高まってきており、国際間物流での採用も進んでいるため、ひとつのICタグで、世界の多くの地域をカバーして使用できるタグインレットが望まれていました。これまでの製品のケースなどに貼り付けられるICタグは、製品の生産国で製品に貼付され、その製品がグローバル規模で流通すると、他国でのリーダーとの交信において、使用周波数が異なることでICタグとリーダーとの交信距離が低下すると言う課題がありました。オムロンは、この課題を克服するため、ICチップとアルミニウム製のアンテナで構成されたGen2 Waveタグインレットを開発しました。この新タグインレットは、ICタグに加工することでUHF帯域内の周波数特性の変化が少なくなり、世界各国にて使用できます。つまり、どの地域でもICタグを貼付でき、どの地域のリーダーでもICタグを読み書きできるようになります。 (*1) 

今回発売する新商品

2) 形V740-D12P02 Class1 Loop タグインレット

(仕様詳細は図2、表2をご参照ください)

米国流通業界でのUHF帯のICタグ導入では、金属を多く含む家電商品や、水分を多く含む食品・飲料でのタグ読取距離の著しい低下が課題となっています。これは、ダンボール等に箱詰めされた内容物の特性の影響により、ICタグのアンテナ特性(インピーダンス、アンテナ利得)が変化して、ICタグの交信距離が低下するという問題です。そこで、オムロンは、アンテナのインピーダンスと指向性を最適に設計することにより、内容物の影響を受けにくいタグインレットを商品化しました。当社で、他社の同等なタグインレットと比較した結果、交信距離の低下率を約半分に抑えられることを確認しています。(添付資料の図3参照)

これらの新タグインレットは、流通業界、家電業界、医薬品業界などで使われるパレット、ダンボール箱などに貼付できるラベルタグを主なアプリケーションとして考えています。

なお、これら商品は2月16日、17日に大阪市のマイドーム大阪で開催される「大阪自動認識総合展」と2月27日~3月1日に米国のダラス市で開催される「RFID World」に出展いたします。

大手流通小売業でのICタグの大規模での導入に伴い、UHF帯のタグインレット市場は、大量消費時代を迎えることになります。マーケットからは、歩留り(タグインレットロールに含まれる良品タグインレットの割合)を高くし、ラベル加工時の損失コストを抑え、市場品質を高めることが要求されます。オムロンは、超音波実装技術(商標登録JomfulR) (*2)をタグインレットの生産に採用することで市場品質を高めています。

オムロンは、米国市場の物流・流通分野におけるICタグ導入のタイミングに合わせて、UHF帯RFIDシステムの事業を展開してきました。今後は、米国市場における顧客ニーズの把握とこれまでの技術蓄積を商品開発に活かし、グローバルな事業の展開を推進していきます。国内においても、これらの商品を家電量販店等のICタグ導入に合わせてICタグユーザーへ商品の提供をしていきます。

  • *1 実際の交信距離に関しては、各国の電波法に基づいた出力のリーダーと、現場環境により変化します。
  • *2 JomfulR技術:
    オムロンのタグインレットの生産技術名称で、Joint、Metal、Film、Ultrasonicの文字を組み合わせた造語です。
    タグインレットの不具合で最も多いのが、IC接点の接続不良です。JomfulRでは、この接点を超音波により金属融着しており、他社より優れた品質安定性があります。このことは、特にUHF帯タグインレットで有用であり、交信距離ばらつきの小さいタグインレットの作製ができます。また、JomfulR技術の特長は、加工工数が少なく、加工時間が短く、接着剤等の材料も比較的少ないことです。従って、生産ラインを低コストで構築でき、かつ、Roll to Rollでの大量生産が可能となります。
  • *3 Webサイト:国内:http://www.omronrfid.jp

表1 タグインレットV750シリーズ(Gen2「Wave」:ウェーブタグインレット)の主な仕様

搭載チップ EPCglobal Class1 Generation2
交信周波数 UHF帯 860MHz~960MHz(日本、欧州、米国、中国、アジア各国他)
メモリ 240 bits NVM(ユーザーエリア:96 bits)
外形寸法 94mmx16mm
動作温度 -20℃~55℃(氷結、結露しないこと)
保存温度 -20℃~55℃(氷結、結露しないこと)
保存湿度 最大60% RH

図1 タグインレット 形V750シリーズ

タグインレット 形V750シリーズ

表2 タグインレットV740-D12P02(Class1「Loop」:ループタグインレット)の主な仕様

搭載チップ EPCglobal準拠Class1 96 bits
交信周波数 UHF帯(915MHz)
メモリ 128bits EEPROM (ユーザーエリア:96 bits)
外形寸法 68mmx70mm
動作温度 -20℃~55℃(氷結、結露しないこと)
保存温度 -20℃~55℃(氷結、結露しないこと)
保存湿度 最大60% RH

図2 タグインレット V740-D12P02

タグインレット V740-D12P02

図3 貼付対象物による交信距離への影響(空気中での交信距離を100に設定)

貼付対象物による交信距離への影響(空気中での交信距離を100に設定)

詳細お問い合わせ先
オムロン株式会社
事業開発本部 RFID事業開発部 
広報・渉外担当 立石 俊三
TEL : (03) 5435-2016

弊社の2009年3月21日付組織変更において、「事業開発本部 RFID事業開発部」は解消(廃止)となりました。本製品は、2009年6月末日までのご注文をもちまして販売終了とさせていただきます。(在庫の状況によっては、これよりも早期に販売終了となる場合もございます。) お問い合わせは、こちら