機械的性能 | 技術編 | 第1部 初歩からのコネクタ | コネクタの基礎知識

技術編

機械的性能

1. 挿入力、抜去力(引抜力)
  • カップリングまたは同様なデバイスを作用させない状態で 一対のコネクタを完全に挿入または引抜くために要する力。
2. 挿抜耐久
  • コネクタの保証される抜き差し回数で挿抜回数とも言います。
    主に接点の接触圧力(接圧)及びめっき仕様よって決定されます。

オムロンでは、コネクタの接触信頼性において、耐環境性能が重要と考え、挿抜耐久の仕様を耐環境性の劣るニッケル下地めっきが露出してくるまでの回数を目安に決めています。

参考: 基本の金めっき厚と挿抜回数(一部機種においてはこの限りではない場合があります)
  • 0.15μm: 50回
  • 0.4μm: 200回
  • 0.76μm: 400回

挿抜によって接触部表面の金めっきが磨耗し、ニッケル下地めっきが露出し始めますが、 ニッケルは金に比べ硬く、耐摩耗性に優れている上、めっき厚も金よりもかなり厚いため、 素材(主に銅合金)が露出するまでには保証回数よりもかなり多くの挿抜が可能です。 単に挿抜しただけの状態であれば、接触抵抗はニッケル下地めっきが露出した状態でも低く安定しており、接触抵抗値だけで見ると問題ないと言えます。

しかし、この状態のものを悪環境下で使用すると、ニッケルの腐食によって接触抵抗が 増加し、不安定になってしまいます。
このことを考慮し、オムロンでは金めっきの摩耗状態を目安として挿抜回数を設定しており、その回数を超えたものについては、交換を推奨しています。