第3回 DC高容量リレー
高電圧・大電流制御を可能にした電気自動車向けDC高容量リレー開発
オムロン リレーアンドデバイス株式会社 車載リレ事業部 廣木和親
次の社会のニーズに応え、オムロンのリレー技術は、電気自動車時代の到来に向けて新たな展開を図っています。高品質な「DC高容量リレー」を創り出すための、ものづくりの姿勢と品質へのこだわりを熟練技術者が語ります。
- 時代のミッションは「高電圧・大電流を制御できること」
- オムロンの技術を結集して、宿敵“アーク”に挑む!
- 電気自動車やハイブリッドカーが街中で走る日に向けて、“つなげたいもの”がある
時代のミッションは「高電圧・大電流を制御できること」
環境への意識が向上して、時代は電気エネルギーなどのクリーンエネルギーへシフトしています。
自動車業界も電気自動車やハイブリッドカーという新たな方向へ動き出しており、その開発に欠かせないDC高容量リレーのニーズは世界的に向上しています。その中にあって、私たちはリレー分野で蓄積してきた技術とノウハウを活かし、高容量でありながら低消費電力化・コンパクト化を果たすリレーの開発に取り組んできました。
リレーという電子部品は、一般の方には馴染みの薄いものでしょうが、その意味は、運動会の種目のリレーと同じものです。次の走者、その次の走者へバトンを渡していく、つまり“つなげる”ということです。これを電子部品に置き換え、“電気をつなげる”ことがリレーの役割になります。主に、電気信号を受ける電磁石と、電磁石の動きで電気をON・OFFをコントロールするスイッチ部でリレーは構成されています。

電気自動車やハイブリッドカーは、電源となる電池と車を走らせる駆動モーターを電気的につなげるために、高電圧・大電流を制御するリレー(DC高容量リレー)が必要です。従来はリレーより大きな開閉器(コンタクタ)が使われていますが、電気自動車やハイブリッドカーの場合は、サイズが小さく低消費電力になっていながら、大きな電流を制御することが求められます。これが電気自動車時代の自動車メーカーのニーズです。
このニーズに応えるために、2006年に電気自動車用リレーの開発がスタートして、私はリーダーとなりました。それまでにオムロンが長年培ってきたリレーメーカーとしての信頼を重く受けとめ、お客様に満足していただける製品を開発しようと心に誓いました。
DC高容量リレー G9Eシリーズ