|
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
82年に社会人となり、制御理論を中心に技術開発に携わってきました。当時から化石燃料の消費に疑問を抱くようになり、独学で「社会に貢献できる制御理論」を研究。91年にオムロンに中途入社後、熊本研究所に配属。単独で研究を進めていた電気事業法改正の情報をヒントに、「太陽光発電用制御装置事業」を提案しました。ソーラー関係の事業は、当時はあまり認知されていなかったのですが、オムロンに認められ、その後ソーラーパワーコンディショナーとして事業化に至りました。その後7年間、ソーラー関係の研究開発に従事し、98年からは温度調節器の制御技術開発に移行。代表的な成果が「傾斜温度制御」です。現在は次の新しい技術を開発している最中です。未発表なので、残念ながらまだここではお伝えできませんが、今後は学会などで発表していく予定です。熱処理においては、世界トップ水準を目指して邁進中です。また、技術のお役立ちの程度は、事業量で判断できると考えていますので、売上を常に意識しています。 |
|
| ソーラーの技術開発がひと段落ついた頃、ソーラー業界全体も真新しい技術というよりは、いかにコストを抑えていくかに課題が集中してきました。そんななか、私自身は技術者としての原点に戻りたいと決心。ただ、それまで培った制御のノウハウは何とか活かしたいと考えていたので、悩んだ末に、温度制御へ移りました。そこでお客様の製造現場を見ながら運命的にひらめいたのは、昔携わっていた磁気浮上の制御技術を、温度の世界でも応用するということ。それぞれの世界の技術と課題を常に深く洞察していくこととお客様とのやり取りが、きっかけを生んだのです。磁気浮上とは、浮上体の重心の並進運動と回転運動に分けて制御する方法。その技術こそ、いまでは私の代表的な成果となった傾斜温度制御だったのです。時には、他分野の技術を応用することで、新しい技術を生みだすことができるのだと、そのとき私は強く感じました。日頃から腕を磨くことを怠らなかった、過去の自分に感謝です。 | ![]() |
![]() |
オムロンには、技術と技術者を大事にする風潮があります。だからこそ専門職制度もできたと思います。以前、社内で定期的に実施している「社長への手紙」という制度を利用して、社長へメッセージを書く機会がありました。この制度は、社員が社長に対して、手紙を通じて何でも意見を述べられる、というものです。私はそれまでに、技術職を諦めて管理職に移るエンジニアの姿を目の当たりにしていたので、当時はまだなかった専門職のような制度を導入してほしいと懇願しました。手紙に対する返信は当初“No”だったので、その意見がきっかけとなったかどうかは定かではありませんが、それから数年経って、専門職制度が新設されました。そして私は、自ら想い描いた専門職に就くことができたのです。現在、専門職制度と同時に始まった技術塾の塾長の役割も担っています。専門職は後継者を育てていく使命もありますが、“技術力を高める仕掛け”を考えるのも、魅力のひとつではないでしょうか。そのイベントのひとつである社内交流会では、技術分野は違うけれど、話してみると共通の部分が意外に多いことに気づき、いつも新鮮な驚きがあります。部門を越えたつながりも認識する事ができます。時には業界トップの大学教授を招聘し、最先端の技術論に刺激を受けています。オムロンには、自分次第でより良い環境にしていける、自由な風土が根付いているのです。 |
| 私の専門性は制御理論の考案と応用です。独自の制御技術を考えることはもちろん大事だと思いますが、ただ制御理論を知っているだけではなく、現実に役立つ状態まで突き詰めていけるかが、最も重要ではないでしょうか。それがエンジニアの使命だとも感じています。確かに論文を発表することも大切ですが、そこで終わるのではなく、お客様に買ってもらい、心から賛美をもらえる時にこそ、本当のやりがいや喜びを感じられるのではないでしょうか。そんな当たり前のことをちゃんと感じ、追求し続けることのできるエンジニアでありたいと願っています。技術開発の根底にはいつも、社会観とか人間観があるような気がします。やはり意味のあるものを作り続けたいですよね。私が日頃から心がけているのは、本質の追及を行うこと。仮に試行錯誤でうまくいっても、それだけで安心するのではなく、なぜうまくいったのかを考えること。それを理解するまでの過程が、私たちの血となり、肉となっていくと信じています。 | ![]() |
![]() |
専門職ができたおかげで、自分の得意とする分野を役立て、社会に貢献できるチャンスが広がったと思います。技術をいかに事業に展開させていくかを常に考えるようになりました。また、専門職には個人の能力向上のために使える予算があります。まずは自分の夢のひとつだった大学のドクターコースに通わせてもらい、教授と新しい技術を追求しています。今後はそこでの成果を、学会でも発表していきたいと考えています。将来は自分が主幹する研究所をつくり、そこで所長になりたいですね。一度は諦めた夢ですが、また目指したいと思えるようになりました。これも専門職のおかげでしょうか。 |
| もし、エンジニアとしての高い志とモチベーションがあるのに、なかなか現状の業務に満足できないのであれば、オムロンを視野に入れる事もおすすめします。私も中途で入りましたが、技術者としての現状にとても満足しています。会社を選ぶ時は、まずは社長を見てください。会社の目指すビジョンがわかるはずです。あなたの考えとマッチした場合は、きっとうまくいくはずです。私もこれまで山あり谷ありでしたが、大きなベクトルがずれなかったから、技術者としての自分を誇れる領域までやってくる事ができました。いい人材、いい人間関係に恵まれたからこそ、今の技術があると考えています。皆さんにも、身につけてきた技術をベースに、悔いの残らないチャレンジをしてもらいたいですね。 | ![]() |








