omron

「センシングデータ流通市場」誕生で、
データがオープンに!

「誰もが社会を変えるアイデアを
形にできる世界がやってくる。」

センシングデータ
流通市場

SENSING DATA TRADING MARKET

技術知財本部
IoT戦略推進
プロジェクトリーダ

竹林一

スマートフォンやスマートウォッチなどのアプリに、行きたいところとやりたいことを教えると、
目的地の混雑具合や道路状況を予想し、最も効率的なスケジュールを組んでくれる。
体調データを共有するトレーナーや医師が体調管理を支援してくれる。
便利できめ細やかな、社会を変えていくサービスを実現するのが、さまざまなセンシングデータ。

これからの社会課題を解決し、暮らしをもっと便利に豊かにするサービスやビジネスの創造を可能にするのは、
個別のセンシングデータを独占することなくオープンに流通させ、新たなアイデアとの出会いを可能にする場。
それが、わたしたちが提案する、アイデアが形になり、社会を変えるビジネスが生まれる場所、「センシングデータ流通市場」です。

「社会課題の解決を加速させるためには、
みんなでデータを集めて、
みんなで使える仕組みが必要なのでは?」

「社会課題の解決を加速させるためには、みんなでデータを集めて、みんなで使える仕組みが必要なのでは?」

「有効利用できそうなセンシングデータは至る所にあるはずなのに、それを使うことはできない。今の世の中は、そんな非常にもったいない状況です。そこで私たちは、必要とされるセンシングデータが利用したい人に届く仕組みを構築したいと考えました。それが『センシングデータ流通市場』を提案する推進力です。これはオムロンが市場を囲い込んで独占するものではありません。それとは正反対に、すべてをオープンにしようという取り組みです。データがオープンになれば、ビジネス創出のチャンスを革新的に広げることができるのです」

センシングデータは企業や業界などの単位で閉ざされたプラットフォームの中で垂直に吸い上げられ、その中でのみ流通しているのが現状

センシングデータは企業や業界などの単位で閉ざされたプラットフォームの中で垂直に吸い上げられ、その中でのみ流通しているのが現状

「センシングデータ流通市場」創設のプロジェクトを統括する竹林一は、センシングデータを組み合わせることが社会課題の解決に寄与するシーンをビジネスの過程で体験しました。

「取引のある医師が、患者である高血圧の高齢者に、オムロンの家庭用血圧計に温度計を搭載した機種を使ってもらっていました。医師はその血圧計から得られる血圧データを解析して処方していたのですが、ふと室温のデータにも注目するようになり、血圧値と室温に相関があることに気付きました。冬場の朝に急激な血圧上昇が見られたのです。患者に詳しく聞いてみると、起床した直後に暖房の効いていない寒い部屋に入って血圧を測っていたという。血圧上昇の原因はどうやら部屋の寒さにあるのではないかと推測できたわけです。そこで医師はエアコンのタイマー予約や温度設定の方法を指導したところ、血圧値の変動は穏やかになり、それまで多く処方していた薬も減らすことができました。これは、血圧値は医療データとして、室温は環境データとして、それぞれ垂直に吸い上げられていたデータを、領域を超えて組み合わせることで新たな価値が生まれた好例。IoTが進展する今、このように既存のデータを組み合わせて社会課題を解決することで、新しいビジネスを切り拓くチャンスはどんどん広がっているのです」

「センシングデータの流通が
未来のサービスのあり方を変えます」

「センシングデータの流通が未来のサービスのあり方を変えます」

センシングデータが流通することで、データを利用してサービス提供だけを行う企業、ビジネスのアイデアを練ることだけに特化した企業など、新たなプレイヤーが参入し、IoTビジネスは活気づき、イノベーション創出の機会は格段に増えるとオムロンは考えています。プラットフォームの枠を取り去ることには、それだけの大きなインパクトをもたらすのです。

さらに、「センシングデータ流通市場」は社会インフラの整備にも寄与します。現在、交通情報や災害情報など重要な生活情報を提供するために国や自治体がインフラなどにさまざまなセンサーを多数設置しているものの、それでも十分とは言えません。竹林は、「センシングデータ流通市場」で民間のセンサーをうまく活用できるようになれば、よりきめ細かい情報の提供が可能となるといいます。

インフラに設置されているセンサーと民間のセンサーを組み合わせれば、交通情報や災害情報もより精度の高いものにできる

インフラに設置されているセンサーと民間のセンサーを組み合わせれば、交通情報や災害情報もより精度の高いものにできる

「防災の観点では、地震のメカニズム解明のために有用なデータ提供が可能になるでしょう。住宅設備や家電などを利用し一家に一台設置した加速度計のデータを収集・解析することで、地域の細かい単位がどのように揺れたかを知ることができ、今後の地震に向けて効果的な対策を講じることができるようになるのです」

「センシングデータを社会的な価値に変換してきたオムロンだから、
『センシーク(Senseek)』を生み出せたのです」

「センシングデータを社会的な価値に変換してきたオムロンだから、『センシーク(Senseek)』を生み出せたのです」

「センシングデータ流通市場」には、膨大なセンシングデータの中から利用ニーズと提供ニーズをつなげ、必要なデータを安全に流通させる仕組みが不可欠です。この仕組みを実現する技術としてオムロンが開発したのが「センシーク(Senseek)」です。

竹林はその機能について解説します。

「センシーク(Senseek)」がセンシングデータの提供元と利用先双方の属性データを繋げ、制御することで、センシングデータの安全な取引を実現する

「センシーク(Senseek)」がセンシングデータの提供元と利用先双方の属性データを繋げ、
制御することで、センシングデータの安全な取引を実現する

「『センシーク(Senseek)』はセンシングデータの提供元と利用先双方の属性データをつなげて、データの流れを制御します。その際、膨大なセンシングデータの中から必要とされるデータだけを適切に流通させ、効率的な取引を設定します。そして、データ提供元と約束した以外の処理ができないように取引実行をコントロールするマネージャーとしても機能します。『センシーク(Senseek)』は『センシングデータ流通市場』という大きな海の水先案内人のようなものといえるでしょう」

「センシーク(Senseek)」の開発の背景には、90年近く「センシング&コントロール」に取り組んできた歴史の積み重ねがあります。

「私たちは高度なセンシングを行い、そこから得られるデータに基づいた制御までを実行することで、センシングデータを社会に必要な価値に変換し、お客様の課題解決に取り組んでいます。それがオムロンが掲げる『センシング&コントロール』の考え方です。そして、『センシング&コントロール』に人間の知恵を意味する『+Think』を加えて、膨大なデータから必要なデータのみを賢く収集し、ニーズにより即した価値に変換する技術を高めてきました。『センシーク(Senseek)』はまさに、高度なセンシング、そこから発展する制御、賢いデータ収集・分析までの知見を持つオムロンのノウハウが総合的に生かされた技術。高精度なセンシングデータを得ることの大変さとその価値をよく理解するオムロンが、『データを広く流通させましょう』と呼びかけることにも大きな意味があります。実際、データの提供元と利用先双方の多くの方から『オムロンがそう言うなら』と賛同の声をいただいており、流通したデータ活用による新サービスの登場も近いと確信しています」

さまざま社会課題を解決する新たなIoTビジネス創出に貢献するオムロンの「センシングデータ流通市場」。

志とアイデアがあれば、誰でもよりよい社会づくりに参画できる世の中へ。
ここから誰も考えていなかった新たなソリューションが一日も早く生まれるように、早期実現へと進めていきます。

センシングデータ流通市場に関する
お問い合わせ先は
こちら