希少生物保護活動
飯田市の天然記念物「ギフチョウ」の保護に協力
オムロングループのオムロン飯田(株)(長野県飯田市)は飯田市の天然記念物に指定されているギフチョウの保護に協力しています。
オムロン飯田(株)は、1989年に当時の環境庁に「ふるさといきものの里」に選ばれた「ギフチョウ公園」内に位置しています。同社は飯田市の誘致を受けて2004年に第2工場を建設するにあたり、太陽光に弱いとされるギフチョウ生息の妨げにならないよう建物の外壁は黒を基調とし、また第1工場と第2工場の連絡専用道路の整備を断念して、現在も歩道のない市道を利用するなど、生物多様性の保全に配慮しています。
ほかにも、20年にわたりギフチョウの調査研究を続ける市民団体「飯田昆虫友の会」が年1回開催している「飛んでいるギフチョウを見る会」への駐車場貸し出しや、ギフチョウの食草であるヒメカンアオイの保護などにも協力しています。
- ※ ギフチョウ
- アゲハチョウ科の蝶で、春に孵化することから“春の女神”という愛称でも知られており、一時は乱獲されて絶滅の一歩手前まで個体数が減少していた。
ギフチョウに配慮して黒色に塗装した建屋の壁
ビオトープで希少種「イチモンジタナゴ」を保護・繁殖
野洲事業所は、工場からの排水をいのちを育む水として活用する新ビオトープ「ぼてじゃこの池」として改修し、環境省が絶滅危惧IA類に指定している「イチモンジタナゴ」の保護・繁殖に取り組んでいます。
4月21日、琵琶湖博物館やNPOなど専門家のご指導の下、イチモンジタナゴの成魚をビオトープに放流しました。雄雌15匹づつ放流されたタナゴはこの池で産卵し、稚魚は秋までに200匹程度にまで増加。郷土の自然環境を再現した池で元気に成長しています。 ビオトープ周りの植栽は、郷土の自然環境をもとに選定しています。また、近くを流れる内湖や河川の浚渫土を活用した埋土種子の発芽実験も併せて行われており、処分されるものから地域の潜在的な生物多様性を引き出すための科学的な実験にも協力しています。
今後、地域の子どもたちに生きもの観察など環境を学ぶ機会を提供し、郷土の自然への愛を育む場として活用していきます。
この「ぼてじゃこの池」は、特定非営利活動法人日本ビオトープ協会が主催する第3回ビオトープ顕彰で特別賞を受賞しました。
- ※ イチモンジタナゴ
- コイ科の淡水魚で、環境省のレッドリストでIA類(もっとも絶滅が危惧される種)に指定されています。体側には青緑色の長い縦条があるため、イチモンジの由来となっています。もともとは琵琶湖淀川水系等で多数生息していましたが、外来魚の増加や河川改修により、今では琵琶湖ではその姿を見ることはできません。池の名前の由来になった「ぼてじゃこ」とは、タナゴ類の愛称です。
事業所スタッフ、関係者の皆様と
タナゴを放流
野洲事業所のビオトープで生まれた
イチモンジタナゴの稚魚