社会につぎの安心を。<第十五話> 社会を感知する力。
多くの人が利用する施設空間には、防犯のためのカメラが設置されています。事件や事故が起きた時、その画像は原因究明に役立ちますが大切なのは危険を未然に回避すること。情報のタイムリーな検知と適切な処理を社会は求めています。
オムロンは、ソーシャルセンシングの名のもとに、社会に新しい価値を生み出すシステムの構築をめざしています。これからの社会に必要な安心・安全を始め、快適や便利の創造、さらには環境への貢献も視野に入れ、その開発を進めています。センサーの機能を社会の五感に。それがこの試みのキーワードです。
センサーは大きな進化を遂げています。画像センサーを例にとれば、人の顔や性別、年代を認識するもの、人や車やモノの動向を認識するものなど、機能は多彩です。例えば駅や商業施設の防犯システムに活用すれば、不審な人の動きやモノの存在を検知し、自動的に担当者に通報することで、事件や事故を防ぐ確率を高め、施設自体の社会的価値の向上にも寄与します。最適な人に、最適なタイミングで、最適な情報を伝えるこのシステムは、さまざまなセンサーの機能を通じて、多くの分野への応用が進められています。
音で空間内の危険を感知する。振動で道路や線路などの異常を読み取る。人に見えない波長の光で潜んでいる危険物の存在を明かす。環境を左右するCO2を検出する。センサーは人の感覚に近づき、さらに人にはない感覚を備え、新しい五感としての役割りを社会の中で担い始めています。
ソーシャルセンシングは、社会につぎの安心をもたらす分野です。オムロンはその普及に向けて全力で取り組みます。
「企業は社会の公器である」
それはオムロンの基本理念です。安心、安全、環境、健康の社会ニーズをいち早く発掘し、常に新しい価値を創造すること。センシング&コントロール技術で、人と機械のベストマッチングを実現し、よりよい社会づくりに貢献すること。私たちはそんなオムロンでありつづけます。

