グローバルでのものづくり人財の育成を加速
中国現地の学校に、ものづくり講座「オムロンクラス」を開講

Vol.5オムロン株式会社

世界経済の先導役は、先進国から中国アジア圏を中心とした新興国へと大きくシフトしています。こうした中、オムロンでは、成長市場である中国アジア圏をものづくりの中核と位置付け、世の中に先駆けて質の高い製品をグローバルに供給することを使命に、世界最高レベルのQCDの実現に向け絶えざるチャレンジを続けています。

現在、当社は中国アジア圏に合計13の生産拠点を有し、日本国内の中核工場から汎用品を中心に生産移管を続けています。その結果、2013年度の各エリアにおける生産量は、中国で09年度比約2倍、アジア・パシフィックエリアで同約1.5倍に拡大する見通しです。

こうした事業背景のもと、当社のものづくりの中核を担うリーダ候補を早期に育成し、各生産拠点で活用していくことが急務となっています。一方、中国アジア圏は様々な分野におけるグローバルの生産基地として、ものづくり人財の強化がこれまで以上に求められる状況といえます。

そこで、当社では、中国アジア圏におけるものづくり人財の育成に寄与すると共に、当社の基幹人財の獲得に向け、同エリアの教育機関に寄附講座を設立し、技術を学ぶ学生を対象に、在学中からものづくりに必要なスキルやマインドを教育する新たな取り組みをスタートします。

ものづくり講座「オムロンクラス」を設立

具体的には、各エリアの本社機能を担う現地法人との協働で、当社の事業部門および各生産子会社が求める能力要件に沿った教育機関と提携し、寄付講座「オムロンクラス」を設立します。 オムロンクラスでは当社が講師や教材、実習環境などを提供して受講生を教育し、その中から選抜した人財を中国アジア圏の生産拠点に中核リーダ候補として輩出します。

さらには、指導者となる人財、教育コンテンツ、育成プロセスをグローバル共通で充実させ、中国アジア圏以外のエリアにも展開していくことで、エリアや拠点の枠を超えたものづくり人財の開発を目指していきます。

人財、教育コンテンツ、育成プロセスをグローバル共通で充実

オムロンクラスの第1弾は、中国陝西省にある陝西工業職業技術学院に、中国本社(オムロン(中国)有限公司)を通じて設立し、10月18日より開講します。同学院での取り組み内容は次のとおりです。

取り組み概要
日本の高等専門学校にあたる同学院の在校生約16,000名の中から、オムロンクラスの受講を希望する2、3年生を約100名ずつ選抜し、ものづくりのスキルやマインドを体系的に教育します。授業では、グローバルでのものづくり力強化を担うものづくり革新本部のメンバーを講師として派遣し、受講生に当社のノウハウを活かした生産プロセス改善や品質管理の手法などを実践的に習得させます。その上で、同クラスを修了した学生たちの中から優秀な人財を、即戦力として中国エリアの生産拠点に輩出します。
課程内容
生産プロセス改善、品質管理、生産設備、生産計画、日本語学習 など

こうした取り組みを通じて、当社は、成長著しい中国アジア圏での事業拡大を着実に成し遂げると共に、グローバル市場における事業競争力の強化を図ります。そして、世界最高レベルのQCDを実現し事業を通じて社会に貢献してまいります。

【参考】
陝西工業職業技術学院について
2007年から現在までに、同学校の卒業生70名以上が、当社制御機器事業の主力工場であるオムロン(上海)有限公司で活躍しています。
  • 所在地: 陝西省咸陽市文匯西路12号
  • 創立: 1950年
  • 敷地面積: 75万平米(建築面積:46.5万平米)
  • 教職員数: 約1,200名
  • 専攻学科: 機械工程、電気工程、材料工程 など
  • 旧中国機械部傘下、「国家百所模範性高等職業学院」
陝西工業職業技術学院

※当社では、重要な経営資源である人を表す際、大切な財産という意味から、人材を「人財」と表現しています。